2008年9月30日
当面の物価対策と経済政策について
昨今の原材料費高騰による卸売物価と消費者物価の上昇は、国民生活と各産業に深刻な影響をもたらしています。9月12日に内閣府が発表した4-6月期の国内総生産(GDP)速報によると、所得の海外流出の額は年間ベースで28兆1千億円に達し、過去最大となりました。
また財務省が9月25日に発表した8月の貿易統計は、輸入額が輸出額を3240億円上回りました。貿易が赤字になるのは1982年11月以来、約26年ぶりと言われています。
そんな状況を打開すべく、当面する経済・金融政策としては、まず①国際的な原材料の高騰を防ぐ施策の展開、②所得の海外流出によって生じている企業や消費者への負担を軽減する施策の実行、③海外流出した所得28兆円を吸収し、出て行った所得を我が国に還元させていく施策の展開――の3点を政策基調にする必要があると考えます。
図1.交易損失と交易条件の推移

図は参議院企画調整室資料より
