活動報告

2007年10月15日

わが国の情報通信政策の課題 <第16回 政策研究会>

情報通信産業は日本の経済成長を牽引する主要産業ですが、国際競争力という面で見れば課題も多くあります。今回は「わが国の情報通信戦略の課題」をテーマに研究会を持ちました。

この分野での政策の取りまとめ部門である総務省・情報通信政策局から総合政策課長の鈴木茂樹氏をお招きし、「世界のIT革命を先導するフロントランナー」を目指した政府の戦略の概要、そして「通信と放送の融合」のための具体的な施策などについてご説明いただきました。今回も連合・電機連合本部のスタッフに加え、電機連合の各労組からも産業政策担当の方に参加をいただき、活発な討論となりました。

まず国際標準への対応についてです。国内の標準が世界標準にならず、高い技術がありながらも国内市場に留まることも多かったこれまでの実情を反省し、「世界標準をつくる過程から積極的に参画し、日本の技術要素を組み込んでいくこと」「国際標準に継続的に取り組むプロのスタッフの育成をはかること」などの必要性が議論されました。


また、デジタル・IP時代に対応した
通信と放送の融合については、現在、縦割りになっている通信・放送の法体系を一本化する方向が示されているものの、「既存の放送・通信事業者の既得権益との調整が難しく、このままでは改革の機を逃すのではないか」といった意見も出されました。

携帯電話における新しい料金体系と機種販売事業の関係、放送コンテンツにおける著作権の問題など、多岐にわたって意見交換を行ないました。情報通信政策は「ものづくり日本」の推進にとって大切なテーマです。引き続き、産業の最前線で活躍する皆さんの問題意識もお聞きしながら政策研究を進めていきたいと思います。

図)縦割りになっている放送・通信の現行法制(参考)