研究会抄録

「政治と労働の接点-これからの政治参加の傾向と対策-」

「政治と労働の接点-これからの政治参加の傾向と対策-」

講師:岡崎敏弘様、難波奨二様、オブ参加者様

場所:メロンディアあざみ野(横浜市青葉区)2025年10月17日14時から

研究会抄録 記事一覧へ

発言広場

【遅牛早牛】 時事雑考「2026年6月-民主主義が危機なのは啓蒙思想がおよばない国があるから-②」

まえがき [ さて、通常国会は終盤にむけて外からは分かりにくい状況を呈しはじめている。当事者にとっては神経をすり減らす嫌な状況になるはずである。はずというのは、衆議院ではあふれるほどの議席をもちながらも、参議院での劣勢をまえに審議日程もふくめて(衆議院の)与党議員は「なぜ」と考えこむであろう。整然と法案を可決し、ベルトコンベアのように参議院へ送ってはいるが、参議院は参議院として独立しているから、衆議院ほどには円滑に動かないということで、衆議院与党が歯がゆく感じるのではないか。

 すでに会期末までわずか2週間余りとなった。法案処理には限界があるといえる。例年以上に官邸の不満ボルテージが高まるであろう。おそらく、ネット空間では野党の責任を衝く主張が増えてくると予想されるが、意図的に膨れあがった見せかけの言論の出所が明らかになるかもしれないとひそかに期待している。 

 イライラは分かるが、思いおこせば、自民党の都合で昨年9月にフルスペックの総裁選を行い、さらに高市総理が今年の1月、2月に解散総選挙を断行したのであるから、日程が厳しくなる原因は明らかである。そのうえ総理が委員会へは出不精というのでは国会がサクサクと動くことにはならない。

 ここで総理のスタイルをとやかく言うことはないが、審議不足、説明不足を避けるのが議会の責任であるから、官邸の意向はそれとして、参議院では十分な審議をつくすべきである。

 おそらく、巨大与党のプライドに一番こだわるのは総理であろう。二院制を無視するようなこだわりを見せれば、参議院は閉会に向けて「浪高し」の状況になると思われる。  

 具体的に言えば、非生活関連法案が多いことから印象的にはイデオロギー国会となるので議論が空中滑走しやすい。また、言葉の端々にまで激しく反応するネット空間での言論が何かしら恣意的に操られる心配もある。

 ここからは多少妄想的ではあるが、ネット空間では海外などの対抗勢力はかならず試し打ちをやるもので、何かが出現すると推測される。いわゆる「認知戦」の一部であろうが、世論工作に近い。また、給水タンクにコップ一杯の不都合な液体が混入されれば全体が疑わしくなり、不都合な液体の有害無害にかかわらず給水(言論活動)を自制せざるをえないという怖れもある。とりわけ善意の拡散者が事態を悪化させるのであるが、そういう条件を瀬踏みしながら、AIアプリで翻訳も簡単になったことから認知戦を仕掛けてくるのではないか。 

 と、心配すればキリがないが、なにごとも過敏に反応しないことが一番の防御策であろう。フェイク情報をつかまされ、さらに拡散してしまう危険が日常化すると思うと気が重くなる。

 残念ながら、生成AIを使えばとても巧妙な仕掛けができるという視点での注意喚起が素人では難しく、また悪用された場合の被害がどれほどのものであるのかを知りつくしているのはごくごく一部の専門家にかぎられているから、対抗するには過剰すぎるほどに防御的であった方が、万が一という理屈でいえば賢明ではないか。

 とりわけ、「いいね!」一押しを我慢するとどうなるのか、それで不便を感じることはない。「もったいぶってんじゃねぇよ!」と言われると思うが、しかし「もったいぶりたい!」のである。鈍感、非拡散・非同意が近ごろのスタイルなのだ。

 今回は、2週間前に書いたものを遅らせて掲載しているので時系列的に「ほつれ」が目につくかもしれない、そこはご容赦願いたい。】

遅牛早牛 記事一覧へ